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かつては優秀なコーチの下で輝かしい成績を残してきた橘高校女子バレー部。しかし、1年前に起きた過酷なしごきによる部員の死亡事故によって、今では活動を停止していた。部員の美々は再起を決意する。

明日香の加入によって、何とか6人になった女子バレー部。廃部の危機は免れたものの、美々とゆかりを除くメンバーは未経験者ばかり。さらにキャプテンとして入部した明日香も練習に真面目に参加せず…。

部員数に顧問の不在。さらには前年度の成績から部費も削減されるなど、依然としてピンチの続く女子バレー部。ネットの修繕はおろか、ユニフォームすら支給されない状態に、部員たちはため息をつくばかり。

大介という優秀な監督を得たことで、明日香も練習に参加するようになり、活気づき始めた女子バレー部。練習だけでなく試合をしたいと思い始めていた彼女たちに、初めて練習試合の話が舞い込むが…。

漁師たちとの試合を気に活動に熱が入る美々たち。しかし、練習にはやるあまり、下級生たちが授業中に居眠りしてしまい、先生たちから目をつけられる。さらに、体育館の使用権を巡ってバスケ部とも衝突してしまう。

美々の活動停止処分によってメンバーを欠いたバレー部。その間もほかのメンバーは砂浜で自主トレという形で練習を続けていたが、このまま美々の処分が解けないと、公式戦への出場ができなくなってしまう。

1年生の3人組が厳しい練習に耐えられずに練習を放棄してしまう。そんな中、白バラ学園バレー部キャプテンの花房みつるが現れる。彼女は、1年前の死亡事故で犠牲者となった雪子の旧友だった。

監督の大介は明日香をアタッカーに見せかけながら、真のアタッカーである美々にボールを回すという作戦を計画。美々たちもこれをものにするべく猛特訓を開始。数日後、横浜港東高校から練習試合を申し込まれる。

アタッカーの京子を擁する横浜港東との試合が開始。美々は序盤から稲妻攻撃を仕掛けるが、弱点の1年生トリオが狙われ、思うように試合を運ぶことができない。そして1セット目を軽々と奪われてしまう。

チームの弱さを理由に、練習に参加しない明日香。そんな彼女の前に、白バラ学園の新キャプテン･二階堂が現れる。彼女に挑発されて試合を引き受けた明日香に対して、美々は恨みや意地でする試合に気が進まなかった。

県大会予選1回戦を迎えた橘高校バレー部。しかし、試合開始直後に流れた消防車のサイレンに、明日香の体が硬直。実は彼女は幼い頃に火事で母親を亡くしており、その時の恐怖が蘇ってしまったのだった。

2セット目もなかなか点が取れずに10対0と絶体絶命のピンチを迎えた美々たち。人間に対する不信や憎しみという明日香が抱える心の傷を知った美々は、彼女を仲間として支えていこうと決意する。

1回戦を勝ち抜き、2回戦へ向けた練習に励む橘高校バレー部。しかし、明日香は心の傷をさらしたことで練習に来なくなってしまう。そのせいでほかのメンバーも練習をさぼり始め、ついに美々ひとりになってしまう。

心の傷も癒えて明日香がチームに復帰。美々も新たなキャプテンとして就任し、ようやくチームとしてまとまり始めた橘高校バレー部。そんな彼女たちは、監督の大介に祝福されながら、本格的な特訓を開始する。

見事、全国大会への出場を果たした橘高校バレー部。舞台となる国立体育館にやって来た美々たちは、旅館へ向かう道中、工事現場で落下した材木をバッグで叩き落として、子供を救ったひとりの女と出会う。

2試合目の相手は優勝候補と目される、北海道代表の大雪山学院。彼女たちの1回戦の試合を偵察する美々たちだが、攻撃の要であるキャプテン･福原のアタックと地吹雪サーブは温存して使われなかった。

迎えた準々決勝、美々たちの相手は超高速の光アタックを武器とする強豪･京都代表の四条通高校。監督の大介は、ベンチに座ったまま今大会一度も出場していないゼッケン2番の選手が気になっていた。

全国大会でベスト8の成績を残した橘高校は、学校内外を問わず注目株となり、校内でも祝賀会が組まれる人気ぶり。しかし、美々たちはその申し出を断り、休むまもなくインターハイに向けての猛練習を開始する。

美々たちを練習の様子を撮り続ける不審な男。インターハイの地区予選が始まっても彼のビデオ撮りは続けられる。稲妻攻撃も二段スパイクも研究されてしまうかもという不安を抱えながら予選を勝ち進み…。

ついにビデオの男の正体が判明する。それはかつて大介がスパイクで右手をつぶしてしまい、選手生命を絶たれた等々力だった。やがて、憎しみと執念で勝ち上がってきた等々力率いる林泉女子商業との戦いが始まった。