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ノルウェー・オスロに向かっていた急行列車・ベルゲンが、走行中に消失し、3km先にワープして甚大な被害を起こす事件が発生した。その不可解な現象は、天才発明家、ニコラ・テスラが残した遺産の仕業だという。

列車消失事件を引き起こした“テスラの欠片”には、高周波・高電圧発生装置“テスラコイル”の記録が内蔵されていると言われていた。この“欠片”が暴走すれば、再び大きな被害をもたらしかねないという。

牡丹たちは、全世界に散らばっているという「テスラの欠片」のうち、13番を盗まれてしまった。「テスラの欠片」を奪ったのは、以前からその能力を狙っていた秘密結社組織・小さな家ではないかと甚吾はにらむ。

シカゴでテスラの欠片が使用され、マフィア・コラッドファミリーの幹部4人のうち3人が、落雷によって次々と感電死した。雷を自在に操るテスラの欠片と、それを所有する暗殺者を捜すため、牡丹たちはシカゴに飛ぶ。

コラッドファミリーのボス・テオーネを狙っていた“プリギエーラ”は、彼の身内であり、信頼を置いていた組織のナンバー2であるボゼであった。ボゼが所有するテスラの欠片の5番をめぐり、争奪戦が始まる。

CIAチームに競り勝ち、テスラの欠片の5番を奪うことに成功した日本チーム。だが、戦いの現場となったシカゴタワーの最上階で、クルマが何者かに撃たれてしまう。動揺する牡丹たちだが、ミッキーが治療を買って出る。

牡丹の感情をコントロールし、彼女が所有していたテスラの欠片の5番を奪ったのは、以前、甚吾が口にしていた秘密結社組織・小さな家のメンバーであった。牡丹は欠片の力によって感情がゼロになっていたが…。

CIAの医療艦・アスクレピオスを舞台にした、日本チーム、CIA、小さな家による三つ巴の争い。小さな家が仕掛けた医療艦の暴走は、牡丹たちやCIAによって食い止められ、多くの乗員の命は救われ…。

祖父・甚吾から両親にまつわる真実を知り、母の想いを感じた牡丹は、諜報員への復帰を宣言する。一方、CIAでは上層部から呼び出されたミッキーがバディであるオリバーの謹慎を知らされ、がく然とする。

テスラの欠片の中には、感情をコントロールするもの、雷を操るもののほか、生物を融合・再生させる力があるものまで確認された。そんななか、日本安全振興株式会社もひそかに欠片を所有していた。

牡丹やクルマをこれまでサポートしてきた隆之助、ミッキーの良き相棒だと思われていたオリバーは、“小さな家”のスパイであった。彼らはそれぞれの組織が持つテスラの欠片を盗み出すと、そのまま姿を消してしまう。

パラオから飛び立った飛行船・イカロスは、テスラの欠片による特殊能力を、衛星を通じて世界中に波及させることをたくらんでいた。牡丹たち合同スパイチームは、それを阻止すべく、イカロスへの潜入を試みる。

飛行船・イカロスに潜入した牡丹たちは、小さな家の首謀者であるMr.Dと対峙する。彼は隆之助やオリバー、エルモらを一流のスパイに仕立て上げてまで成し遂げようとした計画の正体を明らかにする。