大正オトメ御伽話【アニメ】の動画配信サービス比較と無料で全話視聴する方法

大正10年。事故であらゆるものを失い、山奥に追いやられた志磨珠彦。世を嫌うペシミストとなった彼のもとへ、白無垢の少女がやってくる。少女の名前は夕月といい、珠彦の妻となるべく父親に買われてきたのだった。

年が明けても夕月との共同生活になかなか慣れず、珠彦は彼女を意識しては気恥ずかしさに包まれる毎日を過ごしていた。そんなある日、父親から便りが届く。兄と姉に縁談が持ち上がったというめでたい内容だったが…。

珠彦の屋敷に妹・珠子が押しかけてきた。志磨家随一の才女でありながら人を食ってかかる珠子に、珠彦は頭を抱えるばかり。案の定、珠彦に突っかかったり、夕月をからかったりとやりたい放題で…。

珠子が夕月にすっかり懐き、珠彦の屋敷はますます賑やかになった。そんななか、夕月が熱を出して倒れてしまう。だが、手際よく看病する珠子に対し、青ざめる珠彦はろうばいするばかりで何の役にも立たず…。

医者を目指すと言って、珠子は急に荷造りを始めた。神戸で病院を営む叔父のもとへ行くというが、突然の報告に珠彦も夕月も困惑するばかり。夕月は、珠子を送り出す前に3人で川の字になって寝ようと提案する。

栞を取り戻すため、珠彦は村はずれの綾の家を訪れる。だが、そこで見た光景に畏縮し、引き返してしまう。翌日、再び綾の家を訪れた珠彦は入浴中の綾と鉢合わせになり、さらに彼女の弟たちに勉強を教える羽目に…。

珠彦のもとへ綾太郎たちがまた勉強を教わりにやって来る。今度は村の子供たちも一緒で、珠彦の授業は評判となり、生徒はさらに増えていく。珠彦は先生と呼ばれることに引け目を感じるが、教え方を褒められるのは…。

復学を決意した珠彦。父親からの連絡はなかったが、叔父が援助を申し出てくれたことで、心置きなく編入試験の勉強に励むことができた。全ては夕月を守るため、珠彦の閉じこもっていた時間が動きだそうとしていた。

夕月は憧れの白鳥ことりがやってきたことに驚きを隠せない。彼女がきた理由は、夕月に「恋愛とは何か」を尋ねるためだった。恋する乙女の応援歌を作っていることりは、恋愛中の珠彦と夕月を参考にしたいと言い…。

夕月は女学校時代の友人・美鳥が結婚することを知る。めでたいことだが、夫の故郷である九州へ行ってしまうといい、2度と会えないかもしれなかった。夕月は珠彦から「最後にちゃんと会うべきだ」と勧められ…。

夕月を捜すため、綾を連れて東京へ向かう珠彦。汽車は使えず、長い道のりを歩かなければならない。東京に近づくにつれて、地震の影響は色濃くなり、ようやくたどりついた東京にかつての面影はなかった…。

地震の前、夕月は珠彦に伝えたい気持ちを伝えきれず、離れ離れになったことを後悔していた。そして、逃げ惑いながら「生き延びて、珠彦に会いたい」と強く想う。夕月の脳裏には珠彦と過ごした優しい日々が去来し…。