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男子校･藤森学園に転入してきた河野亨。男ばかりの校内にむさ苦しさを感じていたが、なぜかクラスメートから熱い歓迎を受ける。亨はクラス委員･坂本の案内で校内を見て回るが、あらゆることに戸惑ってしまう。

裕史郎、実琴と共に生徒会室に呼ばれた亨。そこで彼は“姫制度”について説明を受け、会長の有定から正式に姫の要請を受ける。断るつもりでいた亨だったが、姫になるとさまざまな特典があると聞いて…。

亨、裕史郎、実琴の3人は、間近に迫った地区予選大会に向けて毎日各部を応援することになった。彼らにとって姫としての初仕事。だが予選を勝ち抜けば校外でも姫の姿で応援しなければならず、複雑な気持ちになる。

一学期の終業式を迎え、夏休みに入った藤森学園。実琴をはじめ大半の生徒が帰省する中、亨と裕史郎は寮に残り、冷房の止められた部屋でぐだぐだしていた。そんな時、裕史郎の元に実家から電話が掛かってきて…。

夏休みのある日。各部活の応援をしていた亨たち姫3人は、化粧を直すため家庭科室に向かう。すると、家庭科室の床一面に無数のバラが散らばっていた。気味の悪い風景に、彼らは不審さを募らせるが…。

夏の大会の応援が終わり、亨たち3人の姫にもようやく自由な夏休みが訪れる。実琴は有定生徒会長への終了報告もそこそこに彼女の元へ。残された亨と裕史郎は、生徒会の仕事で呼ばれていた秋良と出会う。

夏休みが終わり、2学期が始まった。実琴はいつにも増して生徒たちに弄られ、亨と裕史郎は新学期早々救いを求める生徒たちに姫スマイルを送る。放課後、亨たちは新たな姫の仕事を確認するため生徒会に呼び出され…。

さやかとの一件が頭から離れない亨。心配する裕史郎と実琴は秋良に相談を持ち掛ける。そんな中、藤森学園の新しい理事となった男･竜崎がやって来た。校内で姫姿の亨たちを見た彼は唖然としてしまい…。

学園祭が近づき、自分たちが出るステージの稽古に励む亨たち姫3人。稽古を見守る秋良は、有定会長から自分の兄が学園祭に参加することを知らされる。一方、実琴は彼女が遊びに来ることになっていて…。

学園祭2日目。一般公開日であるこの日も、亨たちは姫の仕事に追われていた。そんな中、彼女が来る予定の実琴はそわそわと落ち着きがない。やっと仕事を抜け出し、実琴は彼女との待ち合わせ場所へ向かうが…。

学園祭も終わったある日、裕史郎の元に差出人不明の手紙が届く。手紙を開けると、中から光るカミソリが出て来る。実琴は皆に相談した方が良いと勧めるが、裕史郎は「このことは亨に言うな」と答え…。

逃げ出したさやかを追いかける亨たち。彼女はどんどん山の中へ入っていくが、行く手を崖に阻まれ、「近づいたら飛び降りる」と叫び出す。説得も聞かず、亨への思いをぶつけるさやかに裕史郎は…。